結局は・・・

結局は作ったもの勝ちだということか。
米国が北朝鮮への金融制裁を解除する方向を打ち出した。
あとはマカオ金融の動向次第となるが、おそらく解除されるだろう。

米国は過去の反省をたいして活かしもせず、北朝鮮の要求をほぼ呑む形に動き出しそうだ。
もちろんある程度のところで線は引くだろうが、北朝鮮の計算内だろう。

イラクに力を注ぎすぎて、こっちはどうでもいいというのはあるのだろうが、
日本との連携はとってもらえないということだ。

大きく見れば、核だろうがなんだろうが、作ったもの勝ちなのである。
作ったものを廃棄する方向にもっていけるわけが無い。
ほかに前例は無いし、廃棄するなら最初から作っていない。
北はこれをネタにまだまだせびるだろう。
対応する国々は疲弊するだけなのである。
結局は甘い対応がすべての事態を招いたと言える。
じゃぁ、どうしろというのかという意見もあろう。
もっともだ。

基本的に解決策は無い。
もしあるとすれば、核に関しては世界の保有国すべてが同時に放棄/廃棄することを
誓い、実際に「廃棄した」ということを明確に示す以外ないのだ。
だが、無理だろう?
人は弱いものだし、欲深い生き物である。
一度得た力を簡単に手放せるわけが無いのである。
しかもそれが、世界中に通用する力ならばなおさらである。

昨今日本は中国の軍事力増強に対して抗議をしているが、
当然のごとく中国も日本に対し、軍事費(自衛隊費)の金額(GDP比率)の多さに
抗議してくる。
しかし、中国の軍事費は眼に見えている部分だけではないし、
日本が多いからといって、中国の昨今の増強量の正当性にはならない。
まさに幼稚な意見である。
日本ももちろん多いのは知っているし、そこまで多くなくてもと思わざるを得ない。
むしろ、ほかに注ぐべきところはあるだろうと。
ただ、日本は基本的に攻める国ではない。守るほうの国だ。
攻めるより守るほうが難しいのである。ミサイル迎撃も不十分だし、
近距離から打たれたらまず防げない。

要は、周りで軍備増強なんぞするから、守りも固める必要が出てくるのである。
平和に暮らしたいだけなのだから、余計なことはするなと言いたいが、
それじゃ困る国や企業がいるから無理なんだよな〜。
(あ、ちなみに日本が自衛隊費のみで増強しているなんて思ってません、
そこまでクリーンな国ではないと思ってますから。
いろいろ見えないところで何かやっているでしょう。)


今回の米国の対応で、日本はますます米国に頼らず生きていく道を模索する必要が出てきただろう。
そうなると自然と軍事への道へ進んでいくことになるんだろうな。
もとより、米国に頼るという形が歪なので、自然な流れともいえるが。
とりあえずは、エネルギー・資源と食料の自給自足を目指す必要があるだろう。

エネルギーに関しては、新しいエネルギーの開発が急がれる。
資源に関しては、中国と争っている油田があるけど、もっと日本は中国に対しアピールし
きている中国船籍を追い払う努力をするべきである。
いつまでも言われるがままにしてんじゃないよ。
ほかの資源も基本的に輸入に頼る状態だからな〜。
新エネルギーの開発で得たお金で買うしかないか・・・

昔から言われているが、食料は自給率上げないとまずいだろうね。
何かしら問題があったときに自国だけで耐えられるようにしないと。
団塊の世代の郷里帰りと一次産業復活に力を注ぐか?
今困っている地方自治体も多いし、そこに注力してもらうしかないかな。

結局は進み始めたら、いや転がり始めたら底に到達するまでは止まらないのだろう。
今度の底はどこだろうな・・・